バッテリーの取り出し方
フォークリフトバッテリーは、鉛蓄電池がバッテリーケース(鉄製の箱)に組み付けられています。バッテリーケースは、車両にバッテリーをしっかりと固定する役割を果たすとともに、フォークリフトの爪に重量物を載せた際に車両が前のめりにならないようウェイト(重り)としてバランスを取る役目も果たしています。
【注意】必ず車両を平坦な場所に移動させてからバッテリーを取り出しましょう。バッテリー一式はかなり重たくなるため、転倒等によって事故につながる恐れがあります。 作業は補助を含めた複数人数で行い、交換する車両とは別に、交換作業に使用するフォークリフトを容易しておきましょう。
カウンターバランス(カウンターフォーク)タイプ
座って乗るタイプのフォークリフトを「カウンターバランス(カウンターフォーク)」と呼びますが、上記のとおりバッテリーケースやバッテリーの重量によって前後のバランスを取ることに由来します。 座席シートの下にバッテリーケースが搭載されています。
ダンパー(座席シート部分)を持ち上げると、バッテリーの上部がむき出しになります。 側面カバーを開け、バッテリー固定金具や電源コード、センサーコードを取り外します。 交換する車両とは別の車両にてバッテリーを引き出します。
フォークリフトで持ち上げるための金具がバッテリーケースについていない場合は、吊り上げロープをバッテリーケースに取り付け、地面と平行に慎重に持ち上げます。 車両が傾いたままバッテリーを持ち上げようとすると、車両ごと持ち上がってしまうので注意しましょう。
引き抜いたバッテリーは、後の作業の邪魔にならないような場所に置きます。
リーチタイプ
車体右側に背中をもたれさせるように立った状態で操作するフォークリフトをリーチタイプと呼びます。運転席の操作レバーによって爪(フォーク)だけを前後に動かすことも可能なタイプになります。バッテリーが運転席の前方に格納されているタイプ
リーチタイプの場合、バッテリーの格納場所はいくつかのタイプに分かれます。上記のとおり、リーチタイプはリーチアウト(ツメを前に出した状態)にすることができますが、バッテリーが運転席の前方に格納されているタイプの場合、バッテリーロック解除ペダルを踏み込みながらリーチアウトすると、バッテリーケースが前方に出てきます。
横からバッテリーケースを取り出すタイプ
サイドカバーを開けてからバッテリースタンド(レール)をセットしたうえでバッテリーケースを引き出します。バッテリー装着方法
取り外しとは逆の手順で新規バッテリーを取り付けます。新規バッテリーをフォークリフトで移動させる際は、車体にバッテリーをぶつけたりしないよう、注意しましょう。
所定の場所に新規バッテリーを納めたら、固定金具を固定し、電源コードやセンサーコードを取り付け、カバー等を閉めて元の状態に戻せば作業終了です。