近年、ガソリン価格の乱高下が目立つ中、電動フォークリフトを重宝している事業所様も多いのではないでしょうか。また環境への影響に関心が高まる中、排気ガスを出さない電動式は地球にやさしいということもあり、徐々にシェアを伸ばしてきています。
電動式は充電式なので、当然バッテリー充電をしなければ動きませんが、必要な作業をきちんと理解していないとバッテリーが短命化する恐れがあります。
バッテリーの充電方法3種類
電池寿命を長命化するため、バッテリーの種類を知っておきましょう。普通充電(自動充電)
1日のフォークリフト作業が終了した後、バッテリーを回復させる為の充電のことです。100%を満充電としてときに、75%を超える放電は避けるのが理想です。均等充電
フォークリフトのバッテリーは複数のセルで構成されていますが、自動充電だけを繰り返していると、セルごとに充電ムラが出てきます。 たとえば、あるセルは普通充電によって100%となったものの、別のセルは90%しか充電されていないといったムラが出てしまうのです。
均等充電とは、全てのセルが100%を超える充電となるよう過充電することを指します。普通充電と均等充電をバランスよく行うことが理想で、均等充電は月に1~2回(2~3週に1回程度)行うのが良いとされます。
また、長期間稼働無しで保管する場合は、保管前に均等充電を行います。また保管期間中も、15~30に日ごとに1回の均等充電を行うようにしましょう。
補充電
1回の充電で1日の作業を終えることができない場合、休憩時間などを利用して充電する充電方法のことです。
また、充電が20%以下になると過放電となりバッテリーの短命化につながるので、バッテリー残量が少ないモノの充電の時間を確保できない場合などは、補充電をうまく使って過放電を避けましょう。
なお、満充電に必要な時間は、バッテリーの放電状態と容量によっても異なりますが、通常は連続8~10時間程度必要です。
まとめ
毎日の作業に追われてくると、均等充電を忘れてしまったりする場合もあるかと思いますが、バッテリーの長寿命化のために上記3種類の充電方法を覚えておきましょう。
なお、バッテリーの充電中は、爆発の危険がある水素ガスが発生します。充電場所は風通しが良い場所で、かつ火気厳禁で人気のない場所をえらびます。また、充電中はシートスタンドを開放ておきましょう。