トヨタ(TOYOTA)フォークリフト「7FB15」の特徴とバッテリーについて

トヨタ(TOYOTA)フォークリフト「7FB15」の特徴とバッテリーについて

フォークリフトの世界販売台数が首位であるトヨタL&Fの車両の中でも、人気の高い「7FB15」。中古市場においても人気の高いカウンター式フォークリフトです。

排ガスが出ないバッテリー駆動の車両なので、倉庫内での荷役作業に特に適した車両ですが、その他のシチュエーションにおいてもオールマイティに活躍します。

今回は7FB15の特徴とバッテリー仕様についてご説明します。

7FB15のラインナップ

1999年、トヨタL&Fの従来1~3t積カウンタータイプバッテリー式フォークリフト「B500」シリーズがフルモデルチェンジとなりシリーズ名称が「GENEO-B」となりました。

このGENEO-Bラインナップのうち、定格荷重が1.5トンのカウンター式フォークリフトが7FB15です。

スタンダードタイプの「7FB15」と小型特殊仕様(公道走行可)である「7FBL15」のほか、バッテリー容量を増やして稼働時間を長くしたハイキャパシティタイプの「7FBH15」、ハイキャパシティよりもさらに余裕ある稼動時間としたスーパーキャパシティ「40-7FB 15」があります。

なお現在は、7FBシリーズよりも新世代の8FBシリーズが発売されています。

7FB15の特徴と仕様

バッテリーがフロア下に配置されており、低重心とすることで車両の安定性がアップ、かつ乗降スペースが広がったことによって乗降性・居住性・安全性が良くなっています。

7FB15のモーター駆動方式

バッテリー駆動フォークリフトのモーターの制御方式は、一般的に、DCモーターの制御方式(ブラシ付モータ )とACモーターの制御方式(ブラシレスモータ )の2タイプです。最近のバッテリ駆動フォークリフトのほとんどは、ACモーターの制御方式(交流)が採用されるようになっています。

AC駆動のメリットとしては、モーターブラシ(モーター内の接点部品)を使用しないため、消耗部品が減ってモーターのメンテナンスが容易となるという点、コンタクター(モーター回転方向を切り替えるためのスイッチ)の数が減るので走行時のカチカチが鳴らず静かという点、滑らかなコントロール性という点があります。

7FB15を含む「GENEO-B」シリーズもACモーター駆動が採用されており、安全性・操作性・快適性のバランスが良い車両になっています。

さらに、作業環境に合わせたパワーがワンタッチで選択可能な「パワーセレクト機能」、バッテリー電圧の低下によるパワーダウンを低減させた「パワーキープ機能」、フォークリフトが動作するエネルギーを効率よくバッテリーに回収(充電)させる各種回生機能(アクセルオフ回生・スイッチバック回生・ブレーキ回生)がついています。

7FB15の中古価格

現在、7FB15は中古フォークリフト市場において多く流通している車種になります。車両の状態にもよりますが、例えば2010年式で約150万円程度が相場になっています。

7FB15のバッテリー

バッテリー収納部はフロア下に配置されており、蓋が上に大きく開口できるようになっています。

また、オプションとしてバッテリー下部にフォークポケットを設け、フォークリフトでバッテリーを交換できる仕様のものもあります。 各タイプのバッテリー容量と重量(バッテリーケース込み)は、以下のとおりです。バッテリー交換を検討される場合、以下をご参考ください。

型式 電圧[V] 5時間率容量[Ah] 重量[kg]
スタンダードタイプ(7FB15・7FBL15) 48 400 670
ハイキャパシティタイプ(7FBH15) 48 545 820
スーパーキャパシティタイプ(40-7FB 15) 48 600 885

なお、7FB15に搭載されているバッテリーは、次世代品である8FBフォークリフトのバッテリーとの互換性がありません(バッテリーケース(鉄箱)の形状が異なるため、載せ替えすることができません)ので、注意しましょう。

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