劣化したバッテリーを復活させる方法を解説|寿命のサインや相場についても紹介

劣化したバッテリーを復活させる方法を解説|寿命のサインや相場についても紹介

バッテリーの不調には、バッテリー上がりやバッテリーの劣化、電気系統の異常などがあります。フォークリフトのバッテリーに不具合が起こった場合、バッテリーを交換するか、フォークリフト自体を新しく変える、もしくはバッテリー復活剤という手法もあります。

本記事では、バッテリーを復活する方法について詳しく解説していきます。

フォークリフトのバッテリーを復活させるには

フォークリフトのバッテリーを復活させるには、主に以下の3つの方法があります。

  • バッテリーを交換する
  • 再生バッテリーを使う
  • 復活剤を使う

バッテリーを交換する

バッテリーを長く使っている、または最近頻繁にバッテリーの不具合が起こるというときは、バッテリーを交換するとよいでしょう。バッテリーは、どんな車種であっても長く使用していれば少しずつ劣化していくものです。

バッテリー交換の費用は、容量によって異なりますが、約40~90万円ほどです。決して安いとはいえない価格なので、バッテリーのトラブルが起きるたびに交換するわけにはいきません。バッテリーをいかに長持ちさせるかがとても重要になります。

再生バッテリーを使う

古くなったバッテリーを取り替えずに、そのまま再利用する方法もあります。再生バッテリーは、古いバッテリーを復元処理して再び使えるようにするものです。

再生バッテリーのやり方には、今のバッテリーに復元処理を施す、もしくは再生バッテリー業者が処理した再生バッテリーを購入する方法の2つがあります。

再生バッテリーを使うと、コストを抑えられるだけではなく、廃棄物を減らすことが可能です。さらに、新品のバッテリーとほぼ変わらない品質や機能がある点も、再生バッテリーの大きなメリットといえるでしょう。

ただし、 バッテリーを再生してもサルフェーションを完全に取り除くことは不可能です。また、再生できないセルは交換が必要ですが、一部のセルだけ交換するとセルごとの状態にバラつきが出るため、容量や電圧に差が生じやすくなります。

バッテリー再生の費用は、約10万円~15万円ほどかかります。

復活剤を使う

急なバッテリーの不具合には、復活剤が便利です。復活剤とは、バッテリーの充電や放電力を回復させるもので、強化剤とも呼ばれます。

バッテリーが放電すると、バッテリー液のなかに硫酸鉛がつくられますが、硫酸鉛は年数が経つにつれて結晶となり化学変化を起こさなくなります。これがサルフェーションです。

サルフェーションになると、バッテリーの充電・放電能力が低下するため、復活剤を使うことで、復活剤に含まれる特殊硫酸化合物がサルフェーションの状態を解消してくれます。

バッテリーの復活剤は、約700円~約3,000円と手頃な価格で手に入るので、一時的にバッテリーを回復させるときに最適です。

フォークリフトのバッテリーの寿命

フォークリフトのバッテリーの寿命は数年ですが、実際は使用年数ではなく、充電の回数によって寿命が決まります。そのため、頻繁に業務で使用しているフォークリフトの方が、バッテリーの劣化は早まるといえるでしょう。

一般的に「放電1回+充電1回」を1つのサイクルとして、1,200〜1,500サイクル使用するとバッテリーの寿命といわれています。フォークリフトを使用している年数やおおよその充電回数などを考えれば、バッテリーの寿命が近いかどうか判断できます。

バッテリーの寿命の兆候

バッテリーの寿命が近いかどうかは、使用年数や充電回数と合わせて次のような兆候がフォークリフトにあるかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。

  • フォークリフトのパワーが落ちてきた
  • バッテリーの減りが早い
  • フル充電できない
  • バッテリー本体が熱くなる
  • バッテリー液の減りが早い
  • バッテリー周辺から異臭がする
  • バッテリーの電解液が濁ってきた

フォークリフトのパワーが落ちてきた

バッテリーの寿命が近づいている場合、バッテリー放電能力が低下します。そのため、フォークリフトのパワーも落ちてきます。特に、荷上げのときに十分なパワーが発揮できなくなり、 荷物を持ち上げるのに時間がかかると感じるようであれば、バッテリーの劣化が進んでいるといえるでしょう。

バッテリーの減りが早い

バッテリーが劣化すると、充電してから次の充電までの期間が短くなります。スマートフォンでも同じことが起こりますが、フル充電したはずなのに今までよりも早くバッテリー切れが起こるようならバッテリーの劣化が疑えます。

たとえば、フル充電で7時間作業できていたフォークリフトが、同じ条件で稼働しても5時間で充電切れになるなど、作業効率が落ちてくることでバッテリーの寿命が図れるでしょう。

フル充電できない

バッテリーが劣化してくると、長く充電していてもフル充電できなくなってきます。たとえば、今までは一晩充電すれば100%まで充電できたものが、翌日になってもフル充電されない場合は、バッテリーの交換やメンテナンスが必要なタイミングが近いといえます。

バッテリー本体が熱くなる

バッテリーが劣化する主な原因はサルフェーションですが、サルフェーションによってバッテリーの充電中や、フォークリフトを使用している際にバッテリーの本体が熱くなることがあります。バッテリーが高温になるようであれば、やはり一度メンテナンスをした方がよいでしょう。

バッテリー液の減りが早い

バッテリー液は、充電や過充電などを繰り返すことで少しずつ減っていきます。しかし、 バッテリーが劣化するとバッテリー本体が発熱するため、バッテリー液の蒸発も促進されます。

バッテリー液が減った場合は補充できますが、バッテリーの劣化が原因で減っている場合は、バッテリー液を補充してもフォークリフトの性能が改善しません。バッテリー液を補充してもフォークリフトの不調が直らない場合は、バッテリーの寿命が近いと考えてよいでしょう。

バッテリー周辺から異臭がする

バッテリーが劣化すると、バッテリーの周辺から異臭がすることがあります。充電中にも臭いがすることがありますが、劣化による異臭は硫黄のような臭いです。そのため、臭いでバッテリーの劣化を判断することも可能です。

バッテリーの電解液が濁ってきた

バッテリーの中には電解液が入っていますが、通常であれば電解液は透明です。しかし、バッテリーが劣化してくると電解液が濁ってくるうえに、異物も増えてきます。

充電中にも電解液が少し濁りますが、充電が終わって時間が経ってからも濁っている場合は、バッテリーが劣化していると考えられます。

応急処置だったらバッテリー復活剤が便利

フォークリフトのバッテリーが劣化してきた、または不具合が出た場合、新品や再生バッテリーへの交換などの方法がありますが、どちらも修理が必要で時間がかかるため業務に支障が出ることがあります。

作業中に急にフォークリフトのバッテリーが不調となり、作業を中断しなければいけなくなった場合、応急処置としてバッテリー復活剤を使用すれば、ある程度フォークリフトを動かせます。

バッテリー復活剤なら、バッテリー交換のような取り付け・取り外し作業が不要で、一時的にバッテリーの性能を回復できます。

バッテリー復活剤の使い方は、とても簡単です。一般的にバッテリー復活剤は錠剤、液剤などがありますが、これらをバッテリーの上にある6つの液口部からいれるだけです。

復活剤を使うときの注意点

バッテリー復活剤を使うときには、作業者はゴーグルや防護服などを使用しましょう。復活剤をいれたときに、バッテリー液が飛び跳ねることがあります。万が一、皮膚や目にバッテリー液がつくと、火傷をしたり失明したりする可能性があります。

必ず、作業者の安全を確保したうえで、復活剤を入れるようにしてください。

フォークリフトを長く快適に使用するなら交換がベスト

バッテリー復活剤の効果は、一時的と考えましょう。復活剤を使っても、1〜2年もの間バッテリーの寿命が伸びるわけではありません。また、バッテリーの状態によっては、復活剤を入れてもすぐにバッテリーが上がったり不調が起こったりすることがあります。

バッテリー復活剤は、あくまでも一時的な処置と考えて、きちんと直すなら早めにバッテリー交換や再生バッテリーの導入を検討しましょう。

バッテリーの復活方法はさまざま|確実な復活なら交換がおすすめ

フォークリフトのバッテリーの平均寿命は、5〜6年といわれています。しかし、使用環境によっては、5年よりも早くバッテリーが劣化して不調が起こることもあります。フォークリフトを使用していて急にバッテリーのトラブルが起こった場合が、復活剤が便利です。

ただし、すべてのバッテリーが復活するわけではありませんので、一時的な対処法として取り入れましょう。

快適に長く使用するのが目的であればバッテリーの交換、もしくはコストを抑えることを最重視する場合は再生バッテリーがおすすめです。バッテリーの状態を詳しく調べて、最適な方法を選んでください。

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