バッテリーフォークリフトが動かないときのチェックポイント

バッテリーフォークリフトが動かないときのチェックポイント

荷役に使うバッテリーフォークリフトが突然動かなくなったことはありますか?業務に滞りが出てしまうため、非常に困りますよね。

原因を探しても、なかなか解決策に辿り着けず、業者もなかなか来てくれず、途方に暮れてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか?

そこで今回はバッテリーフォークリフトが動かなくなった時に考えられる、チェックポイントをご紹介します。トラブルの原因がどこにあるのか、チェック項目を参考に確認していきましょう。

バッテリーフォークリフトが動かなくなったときの4つチェックポイント

バッテリーフォークリフトの動力はもちろんバッテリーです。車体に組付けられているバッテリーを見ると、車体のほとんどをバッテリーが占めるほど、非常に大きなバッテリーが使われていることが分かります。

重たい荷物を積み降ろしするための出力が必要になるため、稼働時にはバッテリーに大きな負荷がかかります。また、充電やメンテナンス方法が適切でない場合は、劣化が急激に進行してしまいます。

「バッテリーフォークリフトが動かない」という事象は、動力すなわちバッテリーのトラブルである場合がほとんどです。

1.充電方法が適切でなかった

バッテリーフォークリフトが動かない原因として、充電方法が適切でなく、充電されていなかった場合が考えられます。

例えば、


・バッテリーと車両を繋ぐコネクタがきちんと接続されていなかった
・充電ケーブルをつなげたものの、充電ボタンの押し忘れ
・充電ケーブル内に欠損や断線があり充電が不十分だった
・充電電源のトラブル

といった原因が挙げられます。バッテリーの充電を行う際は、コネクタの接続をきちんと確認し、充電ボタンを押してからランプが点灯していることを確認しましょう。

きちんと接続ができているにも関わらず、充電ができない・充電に時間がかかるといった場合はケーブルの欠損やバッテリー寿命が考えられるため、ケーブルやバッテリーの交換をして対応しましょう。

2.バッテリーが上がってしまった

バッテリーが上がりもフォークリフトが動かなくなる原因の一つです。

バッテリーが上がってしまうと稼働しなくなるのはもちろん、モニター電源も付かなくなってしまいます。完全放電してしまった場合は、バッテリーを充電するために低電流充電を行う必要があります。

通常の電源や一般的な定置型充電器では充電電流が大きいため、専用の充電器が必要です。車両そのものが動かなくなるため、けん引等で対象車両を動かしてから充電器に接続するケースも想定されます。

完全放電から復帰させれば再び稼働は可能になりますが、完全放電によってバッテリー本体に大きなダメージが生じてしまいます。バッテリー寿命を縮める一因となるので、バッテリー残量が30〜35%をとなったら必ず充電するようにしましょう。

特に、使い切った状態で放置するのは、サルフェーションが発生しやすくなるため、間違いなく短命化を引き起こします。放置していてもバッテリーの消耗はゼロではないため、長く稼働させていない場合は定期的にバッテリー残量を確認し、必要に応じて充電を行うようにしましょう。

3.運転時の操作ミスや手順の間違い

フォークリフトが動かない原因として意外と多いのが、運転時の操作ミスや手順の間違いです。

例えば、


・シフトレバーが稼動ポジションに入ってない
・誤って緊急停止レバーを引いてしまっている
・安全装置が作動している(着座シートスイッチなど)

といった理由です。シフトレバーの稼動ポジションは、メーカーや車種によって違うことがあるため、普段乗らない車種を運転する際は確認しておきましょう。 これ以外にも輪止めを外していない、サイドブレーキを解除していないといったミスも、フォークリフトの運転に慣れていない場合は考えられます。

フォークリフトが動かないと慌ててしまいますが、こうした基本的なポイントも念頭に置いておくようにしましょう。

4.車両故障を疑う

上記のチェックポイントを確認後もフォークリフトが動かない場合は、車両故障を疑いましょう。この場合は専門業者に点検や修理をお願いすることになります。

とはいえバッテリーに関するトラブル以外に、フォークリフトがいきなり走行できなくなるほどの故障は、滅多に起こりません。実際に車両故障が発生した事例をヒアリングしてみると、 「モーターの駆動音がおかしかった」「運転時に異臭がした」といった何かしらのサインがある場合が多いです。

上記のような普段とは明らかに違う異変が感じたら、作業を中断し、点検を依頼するなどして早めの対応を心がけましょう。

バッテリーを正しく使うことでトラブルを予防する

ここまでバッテリーフォークリフトが動かなくなった時のチェックポイントについてご紹介しました。

主な要因となるバッテリーのトラブルを予防するためには、バッテリーを適切に使用することや日頃のメンテナンスが大切となりますが、具体的な予防ポイントを見ていきましょう。

バッテリートラブルを予防する3つのポイント

バッテリーのトラブルを予防するポイントは次の3つです。


1.適切な充電頻度を保つ
2.バッテリーの過放電を避ける
3.バッテリー液の補充や日々のメンテナンスを行う

まず充電頻度を適切に保つようにしましょう。とくに「継ぎ足し充電」は繰り返し充放電が行われるため、バッテリーに負荷がかかります。バッテリーの充電は残量が30〜35%を目安に適切な頻度で行いましょう。

次にバッテリーの過放電(充電が少ない状態が長く続く)も避けるようにしましょう。こちらもバッテリーの寿命を短くしてしまう原因となります。まったく充電せずに完全放電してしまうと、バッテリー本体へのダメージが大きく寿命を縮めてしまいます。バッテリー残量が20%を下回らないのを目安に充電を行いましょう。

最後に、バッテリー液の補充や日々のメンテナンスもトラブルを予防するには大切なポイントです。バッテリー液が少ない状態でフォークリフト稼動すると、バッテリー温度の上昇や劣化を早める原因となります。バッテリー液は適正量を保つようにしましょう。

またバッテリー本体の汚れやホコリを取り除くことで、自然放電を予防することができます。 メンテナンスではこれ以外にも、パーツの破損や劣化箇所の早期発見によるトラブルの予防に繋がります。早期の修理やメンテナンスを実施すれば、バッテリーをより長持ちさせ、トラブルを予防できます。

GB Traction Batteryならバッテリーの遠隔監視が可能

今回はバッテリーフォークリフトが動かないときのチェックポイントについてご紹介しました。フォークリフトが動かなくなる原因として多いのがバッテリーに関連するトラブルです。 バッテリーはメンテナンスで寿命を長く保つことはできますが、適正な使用環境でも1200~1500サイクル(充電と放電を1サイクルとする)でバッテリー寿命となります。

事業者としては、少しでも質の高いバッテリーをコストを抑えて入手したいのが本音です。 そこでおすすめしたいのが「GB Traction Battery」です。国内工場でアッセンブリ(組み立て)及び能力調整を実施するだけでなく、各種充放電試験を自社で実施。万全の状態の商品のみをご提供することで、純正バッテリーと同等品質であることを実証しています。

またGB Traction Batteryには遠隔監視システム「バッテリーロガー」を標準装備。バッテリーロガーは液面・温度・電圧の3つのデータを5分ごとに取得し、クラウド上に蓄積します。データはインターネット環境があればいつでも・どこでも閲覧可能で、バッテリーの状態を遠隔監視することが可能です。

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